特定ターゲットにアプローチできる、LinkedInを使ったキャンペーン ~LinkedIn先進国・オランダの事例~

自分のビジネス・パートナーとして、プロモートしてくれる相手を探すのに最適なSNSといえば、LinkedIn(リンクトイン)だろう。世界中のビジネス・パーソンと、コネクトすることを可能にするLinkedInなら、たとえばひと月で100人とコンタクトを取った場合、次の月は、その10倍の数の人たちとのコネクトに成功するかもしれない。その中から、自分のビジネスにふさわしいと思われる逸材に、運命的に出会えることもあるかもしれない。

そんな、ビジネス利用に特化したSNSであるLinkedInを利用したマーケティングキャンペーンが、海外では盛んに行われている。アメリカに次ぐ世界で第2位のLinkedIn普及国(※1)であるオランダから、このLinkedInを使った、効果的なキャンペーン例を紹介しよう。

※1:SocialBakers(http://www.socialbakers.com/)の統計による。

▼昨年度(2014年度)の統計。アメリカ合衆国の次に続き、オランダにおけるLinkedIn普及率は世界第2位の地位を占めている。
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引用:https://media.licdn.com/mpr/mpr/p/6/005/076/084/08a4675.jpg

オランダではLinkedInを使用したキャンペーン展開が積極的に行なわれている。たとえば、フォルクスワーゲンがオランダで2011年に行なったキャンペーンは、秀逸と評判になり、未だにこれを超えるキャンペーンは考案されていないようだ。その内容は、LinkedInに登録している、各人の人脈(コネクトしている人の数)を、同じくLinkedInに登録している人たちのそれと比較して、競うというものだ。

競う、といってもそれは決してシリアスなものではなく、あくまでもゲーム感覚で行なわれるものだ。たとえば、「LinkedIn経由で、ビジネス・コネクション数がどのくらいできたか?」とか、「結果として、自分で定めた目標が達成できたか?」などを、相手と比較するのである。このキャンペーンには『最終総合点』を最も多く獲得したと認められた人にはフォルクスワーゲン「Passat」の新型車(2011年当時)が当選する特典がついたこともあり、大いに話題となった。

▼『誰と競争したいですか?』と記された、フォルクスワーゲン(オランダ支店)のLinkedInキャンペーン・ぺージ。
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引用:https://c2.staticflickr.com/6/5227/5656632713_1816d92903_b.jpg

また、プロミスというアパレル会社では、キャリア・ウーマンを対象とし、売上げ効果を狙ったキャンペーンを実施した。

『ファッションが、あなたを創る!』と称したこのキャンペーンでは、ビジネス界にインパクトを与えるキャリア・ウーマンをLinkedIn経由で捜し、アットランダムに質問事項やアンケートを送る。該当の女性たちがそれに回答(返答)すると、社専属スタイリストから、個人別のファッション・アドバイスがもらえる。その後、この各アドバイスは(該当者の許可を得た後)、LinkedInとFacebook経由で拡散される。拡散されたァッション・アドバイスは、さらに多くのキャリア・ウーマンたちの目にとまることになり、プロミス社の製品やセール情報に注目する、というわけだ。

プロミス社は本来、家でくつろぐためのカジュアルな服を主にクリエイトしてきた。しかし、一般キャリア・ウーマンたちから、絶大なる人気を博していることに注目、LinkedIn経由で、こうした『クライアント参加型キャンペーン』を展開させたのである。ユーザーを社製品に誘導するのみならず、更なるユーザー情報を獲得するために、LinkedInが効果的に利用されている例のひとつとみていいだろう。

▼アパレル会社・プロミスのキャリア・ウーマンをターゲットとしたキャンペーン
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引用:http://www.aangenaamanders.nl/images/Kleren%20maken%20de%20vrouw.png

アメリカを中心とする数多くの企業が、マーケティングで成果を上げるために利用するLinkedIn。メジャーSNS6社(PinterestTwitter、Facebook、InstagramGoogle+ 、LinkedIn)の中では4番人気かもしれないが(下図参照。最下段の数字は、利用者数)特定層をターゲットとしたキャンペーンが、個別に作成できる意義は大きく、今後も、新たなアイディアを以てすれば、ビジネスに更なる活用が期待できるのではないだろうか。

<参考資料> 世界のLinkedIn利用者数統計:http://linkhumans.com/blog/linkedin-usage-2014

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