デジタル時代のブランディング“ファッションブロガー”をPRに!

今やファッションブロガーは、セレブリティーよりも影響力があると言われる。数々のファッションウィークの最前列で、ファッションショーを見るために招待されるブロガーが続々登場するほど。これは、すでに周知の事実だ。

そんな中、1992年からニューヨークを拠点に、米国ファッション業界における人気ブランドの一つとして君臨する「Nanette Lepore」と、ニューヨークをベースにファッションブログを書く、Nicole Loher(ニコール・ロハー)との関係こそ、今の時代を象徴している例と言っても過言ではない。

▼Nanette Lepore 最新コレクションビデオ
http://www.youtube.com/watch?v=djq7M422DiY
http://www.youtube.com/watch?v=djq7M422DiY

▼ファッションブロガー Nicole Loher
BWRITE-fashion_blogger-nicoleloher-instagram

ロハーさんはNYのファッション大学FIT在学中に、自身のファッションを撮影した写真を中心としたブログを、Tumblrを利用して執筆し始める。その人気はたちまちティーンファッション紙「Seventeen」などからも注目されるほどとなる。そして自身のブログでの活躍を利用し、大好きだったブランドNanette Leporeのインターンの職に就いた。FIT在学中の20歳になった頃には、インターンから同ブランドの「Jr.ソーシャルメディア戦略家」として本採用される。ファッション業界で地位を築きたいと思っていたロハーさんにとっては、それは着実なサクセスストーリーとなった。

▼Nicole Loher~BLOG(Tumblr)~
http://nicoleloher.com/
BWRITE-fashion_blogger-nicoleloher-Tumblr

何よりも、彼女のメディアとの真面目な付き合い方が、プロのブロガーとしての地位を築いたといっても良いだろう。オンラインマガジン「The Style Line」の取材にて、デジタルスペースにおける仕事とプライベートがごっちゃになっている今の生活をどのように表現するか、という問いで「楽しくてやりがいのある仕事であると同時に、へとへとに疲れるもの」と表現している。「24時間365日ネットを通じて人々と通じている(つまり見られている)というのは、あまり良いことではないけれど、デジタル世界が私の仕事なので、私はいつでも<オンライン>でなくてはいけない。アンプラグという状態はない」と語る彼女の言葉から、そのプロ根性が垣間見れる。

そもそもmade in USAにこだわった、花柄やポップな色使いが得意なNanette Leporeは、テイラー・スウィフトやスカーレット・ヨハンソン、ミシェル・オバマ大統領夫人などのセレブに始まり、幅広い米国女性たちから支持得ているトップブランド。また昨年、14歳になる娘からインスピレーションを得て作り上げたという、ティーン向けのブランド「L’Amour」を、全米デパートチェーンJC Penny向けに発表。常に時代のニーズを読み取る力のあるデザイナー兼オーナーのレポー氏は、ローハーさんのようなブロガーを、これからの時代の「重要な戦力」として他ブランドに先駆けて採用したのは、必然だと言っても過言でない。

BWRITE-nanettelepore-pinterest

レポー氏はさらに、デジタル時代のブランディングを考えるため、これまでの文字通り一般的な雑誌への純広告やパブリシティーとは異なるアプローチの方法を、社内の若手スタッフ(Under 30)に考えさせるような動きを積極的に行なっている。

こうした動きは、今後様々なブランドでも広がっていくに違いない。またこれほどまでに真摯な態度で取り組まなくては、これからのファッション業界におけるデジタルコミュニケーションは難しくなるに違いない。国を超えたグローバルな動きを、瞬時に可能にするデジタルワールド。それは可能性であると同時に、一歩アプローチを間違えば、致命的なトラブルに見舞われたり、ブランドのイメージを落としてしまう非常に繊細なものでもあると言えるだろう。それ故にファッション業界において、ブロガーという新しいリーダーたちとの付き合いは、今、より一層重要性を増している。

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