カスタマー増大をねらう、ママと娘をターゲットとしたキャンペーンが話題

オランダの老舗コスメ会社Heromeは、カスタマーと企業とのつながりを重要視し、それを大切にするため、SNSの利用を積極的に行っているブランドのひとつである。InstagramPinterest、そして主にFacebook経由で定期的に行なわれるキャンペーンは、フォロワーのみならず、多くのカスタマーを惹きつけるための工夫がなされている。

▼マニキュアだけではなく、ケア製品のリリースにも力を入れているHerome商品のラインアップ
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(引用)http://www.doublebeauty.nl/media/catalog/category/banner_products_1_herome_algemeen_111.JPG

Heromeは、ネイル商品をメインとして30年前に設立された。ターゲットのカスタマー層は主に女性だが、商品をコンスタントに購入するのは、30~40歳の女性が最も多いといわれ、この年齢層の中でも、特に女児(3~12歳くらい)を持つ母親たちは、自分の娘を出来るだけ可愛くドレスアップさせたい!と思っている人が多い。

このようなママ層をターゲットとし、彼女たちにアピールすべく、年に2回ほど定期的に行なわれているキャンペーンが、非常に好評である。小学生の女の子を対象とした『1日プリンセスデイ』だ。これは女の子たちが、専属メイクアップアーティストらにHeromeのコスメを使ったメイクやドレスのコーディネイトを施してもらい、写真撮影までをトータルで行う特典付きのイベントである。

▼『1日プリンセスデイ』に集まった女の子たち
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(引用)http://www.Heromeprinsessenbal.nl

http://www.youtube.com/watch?v=bQ48nFe8mCY
http://www.youtube.com/watch?v=bQ48nFe8mCY

このキャンペーンの意図は、これらの女の子を連れてくるママたちに、Herome商品をアピールし、ひいては購入してもらうことにある。現在、不況の煽りから、カスタマー離れが気になるオランダのコスメ界において、もっとも効果的かつ確実にカスタマーを増やすための、新しいタイプのキャンペーンとして話題となっている方法だ。コスメそのものをカスタマーに直接アピールするのではなく、カスタマーに関連性のある事柄(子ども、趣味など)に準じたイベントを開催して商品を参加者に使用してもらい、商品を会場に並べてさりげなくアピールすることでカスタマーに購入を促すという、いわば芋蔓式にカスタマーを増やす方法ともいえそうだ。

▼“プリンセス用”のコスメの右横には、”ママ用”のコスメが!
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(引用)http://www.Heromeprinsessenbal.nl

さらに、例として挙げた『1日プリンセスデイ』のイベントは、チャリティ(慈善事業)の一環でもある。集まった女児の中で、最も注目度が高かった女児50人が選ばれ、母親と一緒にHeromeの新製品が、お得な値段で購入出来る特典が得られるのだが、この収益金は、チャリティ資金として、国内の恵まれない子どもたちの教育費に回される。子どもを対象とした慈善事業の話題に、子どもを持つ女性は非常に敏感だ。『ただ、コスメをリリースしているだけではなく、チャリティにも積極的である』という点が、女性たちに対して強くアピールするポイントなのだ。このFacebook経由のキャンペーンは、ほぼ2ヶ月に一度の割合で開催されており、50人定員のところ、常にその8倍もの応募者がいるという。

それ以外のキャンペーン例としては、新番組の発表会会場に於いて、出演女優が使用したHeromeブランドとしてのワークショップを行い、マニキュアからネイルの手入れ法、そして最新メイク法のデモンストレーションを定期的に行なっている。

EコマースやSNS経由で商品情報をただ流すだけではなく、カスタマーが興味を抱くような関連イベントを開催することで、さらにカスタマーを増やそうと試みるこの方法が、今後どのような効果を生み出すのか、注目されるところだ。

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