ARを活用した新たなPR手法~コスメ事例

米国に倣い、ヨーロッパ諸国でも、AR(Augmented Reality:拡張現実)を積極的に導入し、商品宣伝のみならず、広告プロモーションに活用し、売上げ拡大を見込む企業が最近増えているようだ。
ARとは、現実(にある風景、人物など)の映像・画像に、別のバーチャルな物体を追加し、現実を超えた情報をクリエイトすることである。簡単にいえば、目の前にある商品に、一種の付加価値をプラスするテクニックのことだ。

このAR技術を、真っ先にプロモーション広告として取り入れたのは、米・MAYBELLINE NEW YORK社だといわれている。

http://www.youtube.com/watch?v=xtZVy67hRNE
http://www.youtube.com/watch?v=xtZVy67hRNE

使い方は映像の通り、アプリをダウンロードした後、インストラクションに従いながら、スマホのスクリーン画面に自分の爪を映し出す。画面上の指定場所に自分の爪をセットし、好みのマニキュアをチョイスすると、バーチャルでネイルカラーをイメージが塗れるという仕組みだ。
ネイルは様々なカラーや柄を、実際にトライしたいと思っても、実際に塗らないとイメージがわかない。ブランド側もサンプルを店頭に常備する必要があるが、店頭でこのARアプリの利用を促すだけとなり、余分なサンプルが必要なくなる。つまり、コストカットともいえる。消費者にとっても、実際に色を塗って試さずに、爪を合わせるだけでカラーイメージがわかる。双方のメリットとなることは間違いない。

新製品キャンペーンにARを活用する例もある。以下は、ポンズ化粧品「Ponds Gold Radiance」の新製品発売時のキャンペーンである。

http://www.youtube.com/watch?v=1CL5F7duQbM
http://www.youtube.com/watch?v=1CL5F7duQbM

まずJuaio Augmented Realityアプリをダウンロードする。スマホのスクリーン画面を、PC上に映し出されたPonds Gold Radianceの新製品紹介ページ上にかざし、マッチさせる。すると、映像が流れ出し、新製品キャンペーンの様子がスマホ上で見られる。画面内では、製品購入に進むこともできる。新製品のため、商品情報拡散範囲を広げるためのSNSシェアボタンも用意されていた。またPC画面だけではなく、雑誌とも連動しており、ARを使ったバーチャルの世界で、商品の魅力を伝えた事例だ。

日本でも既に、雑誌にARを活用した広告例は、ロクシタンディヴァインシリーズ」を発売した際に実施しており、今後も増大することが予測されている。特に、新製品のプロモーションには、効果的である。製品に付加価値をプラスすることで、消費者に対して強力にアピールする威力を持つデバイスといえそうだ。近年動画を製作するブランドが増え始めたと同時に、動画をいかに見せるかということも課題としてあげられる。広告(特に、雑誌)でビジュアルを見せたと同時に、ARアプリを開いてブランドの世界観が、バーチャルな映像と共に表現できれば、消費者の心に残るのではないか。また、メイベリン社の例のように、まさに最適所のみに利用してこそ、抜群の効果を発揮するプロモーション手法ともいえそうだ。

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