AIが相性抜群のルームメイトをマッチング!ヨーロッパで急成長中のアプリ「Whoomies」

2017年にローンチされて以降、1年も経たないうちにパリ・ロンドンで急成長を遂げているルームメイトマッチングアプリ「Whoomies」。どんなに部屋が良くてもルームシェア生活において一番重要なのはルームメイトとの相性です。これまでにも、恋人探しや物件探しが出来るアプリは存在しましたが、「Whoomies」はルームメイトのマッチングにフォーカスしています。共に26歳の若き創業者2人へのインタビューを交え、このアプリをご紹介します。

趣味やライフスタイルを選ぶと、相性の良いルームメイトをAIが提案。

「Whoomies」は、2017年1月にフランス語版を公開。同年9月にイギリス、ロンドンにオフィスを構えると同時に、パリ、ロンドンの2都市で本格ローンチをし、この2018年2月にはフランス全土に展開地域を広げています。創業者の1人でCOOのローレン・ダネイ氏によると、「ユーザー数は1ヶ月で2倍以上に増えるので、正確な数字をなかなか伝えられないのです」と、その人気ぶりが伺えます

人気の秘密は、「相性抜群のルームメイトを見つける」という分かりやすいアプリの利用目的と、その目的に沿ったユーザビリティの高い構造、そしてAIによるマッチングの精度にあります。
使い方はいたってシンプル。趣味やライフスタイルなどを入力して自分のプロフィールを完成させると、自分に合ったルームメイト候補が自動的に表示されます。気に入れば右にスワイプ、気に入らなければ左にスワイプ。この動作がなんとも軽やかでストレスフリーです。

双方が気に入ると(=右にスワイプすると)、アプリ上で相手と直接連絡が取れるようになります。さらに交渉が進んだ場合は、今度は同アプリ上で家まで探すことができます。

▼公式動画:Let’s meet! – Whoomies Introduction

仕組みとしては、最初に設定したプロフィールの内容からAIが判断し、その人の趣味やライフスタイルにあったルームメイトを提案するというものです。プロフィールは色々な項目から選ぶことが出来ます。例えば「たばこ嫌い」「ワイン好き」「遅刻しがち」「大忙し」「ダンスマシーン」「クラシック音楽」「食いしん坊」「マーケティング」「映画好き」…などなど、基本的なライフスタイルから、その人の人となりがわかるような項目まで、詳細に設定可能です。

もう1人の創業者であるCEOアレクサンドル・アサル氏は「AIを活用しているところが他社との大きな違いです。マッチングの質には特にこだわり、ローンチまで入念にアルゴリズムを調整しました。」と語っています。

若き創業者に聞く、ローンチまでの道のりとアプリへのこだわり

Whoomiesの創業者の2人、女性起業家のCOOローレン・ダネイ氏と共同創業者CEOアレクサンドル・アサル氏は昔からの知り合いで、それぞれ世界の別の場所でルームシェアを経験し、ルームメイトに苦い経験を持ったことがアイディアのきっかけになりました。

▼共同創業者のCOOローレン・ダネイ氏(左)とCEOアレクサンドル・アサル氏(右)。まだ2人とも26歳!

資金面や制作にあたっては政府や多方面からの支援を受けました。またCOOのダネイ氏が以前パリ・ドフィーヌ大学に在学していたことから、Whoomiesは現在この大学の中にオフィスを構えています。アサル氏はローンチまでの経緯を振り返り次のように語っています。

「展開は早いように見えるけれど、マッチングの質やユーザビリティにこだわりました。また良いルームメイトと出会えても住む家がないといった問題を避けるために、各都市でのローンチタイミングも調整しています。

また、ヨーロッパではマッチングアプリの定番である恋人探しアプリTinderとよく比べられますが、絶対的に違うのはAIを使用したマッチングのクオリティです。ローンチまでテストにテストを重ね、最適なアルゴリズムに調整しました。」

Whoomiesの現状への満足度を聞いたところ、ダネイ氏は「本社のパリと支社のロンドンを合計してもメンバーは4人しかいないため、やりたくてもできないという物理的な限界もありますが、ユーザー数も爆発的に伸びており大満足の状態です!」と興奮気味に答えました。

今後はパートナー企業との連携も。「Whoomies」の描く壮大な未来とは?

公開からたった1年で大きく成長した「Whoomies」。今後どのように展開していくのかが注目されますが、アサル氏は、パートナー企業との連携によるサービス拡充を視野に入れているようです。

「すでに企業との連携を始めていますが、今後はさらに良いパートナーを増やしていきたいと考えています。暮らしがより画期的でリーズナブルに快適になるよう、引越しや新生活をサポートできる運送会社や保険会社などと組む構想があります。また、入居後に家主とルームメイトとで家賃振り込みの管理をできる仕組みなども開発中です。将来的にはSpotifyやNetflixなどの動画配信企業ともパートナー関係を結んでもいいかもしれません。とにかく、目的としては、Whoomiesのユーザーがなるべく心地よく引越しを行い、新しい生活をより楽しめるようにサポートしたいということです。」

また今後の展開について、ダネイ氏はこのように語りました。

「ユーザー数の目標は、具体的な数字で言えば、2018年は年末までに10万ダウンロードを目指しています。また近くアメリカにも展開の予定があり、とても大きな市場なので大変楽しみにしています。もともと19カ国でのローンチを目指していましたが、今では本当に夢ではありません。

また日本については、日本国内でルームメイトや部屋を探せるようになるのは少し先になりますが、今年の3月か4月頃には日本語にも対応する予定です。英語版やフランス語版を日本で利用することも可能ですから、海外でルームシェアをしたいと考えている日本人の方に使っていただけます。」

日本も含め世界各地でルームシェアをして住む人が増えている昨今、「Whoomies」は今後ますます多くの人、地域で広まっていくに違いありません。

■Whoomies
http://www.whoomies.com/

Writer Profile

鵜飼佐保子 BWRITE編集部/株式会社ADDIX

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法政大学在学中、フランスに2度留学。卒業後はデジタルマーケティング企業ADDIXに入社し、企画営業や制作、ソーシャルメディアディレクター等を経て、現在はフランスパリに駐在所を立ち上げ現地で活動中。BWRITEでは主にフランスを含む海外のケーススタディ記事を執筆。

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