米国「個人間送金」アプリ最新事情 ~トレンドはVenmoからFacebookメッセンジャーへ~

P2P送金アプリの先駆けとして普及した「Venmo」

中でも「Venmo」は2009年の登場以来、P2P送金アプリの先駆けとして知られ、広く使われています。2016年の下半期では、56億ドル(約6300億円)の支払いにVenmoが利用されました。これは1年前に比べて126%もの伸び率となります。

現在Paypal傘下となっているVenmoは、アプリの構造的な使いやすさと、基本的に「手数料が無料」である点が好評です。(但しクレジットカードを用いた支払いには3%の手数料がかかります。)

また、Venmoにはソーシャル機能が付いており、友人間でお金のやりとりをしたことが、フィードとして残せるようになっています(自分自身の支払い以外の金額は非表示)。これによって、従来は他のソーシャルメディアで写真やメッセージでアップしていた自分の行動を、お金のやりとりベースで記録することができます。

金融系オンラインメディア・インヴェストペディアの記事によれば、Venmoのソーシャル機能では「絵文字」が多用されています。文字よりもビジュアルで用途を表現できる絵文字はVenmoのソーシャル機能の特徴の一つです。

米国の主要都市10都市内では、Venmoにおいて、「ピザ」の絵文字が一番使われており、続いて「ワイングラス」や「ビールジョッキ」の絵文字の使用頻度が高いといいます。またもっとも高い費用を表現しているのは「家」が書かれた絵文字で、これは「家賃」を表しています。

(出典:https://www.instagram.com/explore/tags/venmo/ Courtesy of Instagram)

最近では個人間に限らず、200万を超える小売ビジネスが、Venmoを通じた支払いを受け入れるようになりました(2017年10月時点)。これは、PaypalのサービスをVenmoとリンクすることができるようになったためです。

これによりミレニアルズに人気の高い小売メーカーであるフォーエバー21やルルレモン(アパレル)、フットロッカー(靴屋チェーン)など、これまでPaypalでカード決済をおこなってきた小売メーカーの支払いをVenmo経由でもできるようになりました。

また、銀行口座と同等レベルのセキュリティーが確保されていることも、多くの人が安心して利用する理由のひとつです。データの暗号化送信のほか、暗証番号(PINコード)を再度打ち込む設定にすることも可能となっています。家賃支払いなど定期的に発生するものの自動支払いの設定も可能です。

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