「オタク」から「食」「観光」へ。仏Japan Expoに見る日本ファン向けビジネスの可能性。

毎年夏、パリで開催されるフランスの日本ファンの祭典「Japan Expo」は、フランスにおける日本ブームの発展に少なからず影響してきた一大イベントです。
今年2017年7月6日~9日に開催された第18回目も、会場内は身動きが取りにくいほどの来場者で賑わい成功を収めました。現地取材によってJapan Expoの最新傾向をご紹介します。

そもそも「Japan Expo」とは? 今や日本文化の総合博覧会に。

Japan Expoは、フランスにおける日本のアニメや漫画のブームを背景に、3人の日本好きなフランス人によって2000年にスタートしました。2015年には来場者数は約25万名にも上り、大きな発展を遂げています。また、音楽、武道、食、観光など、出展コンテンツの分野も広がり続けています。

(※Japan Expo2017会場風景。)

今年のJapan Expo会期中にインタビュー取材を行った代表のトマ・シルデ氏によれば、初回開催から18年を経て来場者属性にも変化が見られ始めており、それにつれて来場者のニーズも変わりつつあるようです。

「(当初は日本のアニメや漫画が好きな若者が主流でしたが)Japan Expoに来場する客層は徐々に変わってきています。3年前辺りからは家族連れが目立つようになりました。Japan Expo初期にオタクだった若者たちが家庭を持ち、家族連れで戻ってきているのです。

そういった来場者の変化に伴って、今後は、『観光』と『食』がさらに注目されていくと考えています。観光に関しては、今回も日本から20もの地方自治体が出展しています。また食文化では、今回新たに串カツやBio食材を用いた和菓子のデモンストレーション、懐石料理のシェフが魚をさばき、刺身を盛り付け、つまに使う野菜の飾り切りを披露し、日本料理における和包丁の重要性を解説する企画などもありました。」(談:トマ・シルデ氏)

(※会場には家族連れの姿も。)

またJapan Expoには、テストマーケティングやプロモーションを目的として、フランス市場への進出に興味を持つ日本企業が数多く出展しています。企業に向けたBtoB専用のブースも設けられており、今やビジネスプラットフォームとしても大きな影響力を持つイベントとなっています。

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