【インタビュー:ハーバード流人材育成に学ぶ】前編:これからのリーダーに必要な資質とは?

「聴く力」こそ、リーダーに求められるもっとも根本的な資質

-では実際、そんなリーダーに必要なスキルとはどういったものだとお考えでしょうか?どんな人が、そういったリーダーになれるのでしょうか。

山崎氏:スキル以前に、ビジョンや「こういう世界を創りたい」というイメージがない人は、リーダーになる必要はないのではないかと思います。偉くなりたいということと、リーダーになりたいということは、本来全く違うものですから。リーダーに求められるのは、自分の無形の夢に人々を巻き込む、自分の夢をみんなの夢にする力。これはスキルというよりは、その人の魂から生み出されるものなのではないでしょうか。

とはいえ、組織を作る、チームを作るということにはある程度スキルが必要で、そのために大切なのは「聴く力」だと思います。人は、自分が能動的にやっていることの方が絶対にパフォーマンスが高いですから、そうなるように環境・仕組みを作ってあげられるかが重要です。一人一人をよく見て、その人にあった仕事、形を作る、デザインしていくことが必要なのではないかと思います。それを可能にするためには、まず人の話を真摯に聴くことが大切です。
(後編に続く)

text/Yukie Liao Teramachi

※後編では、山崎氏がスタッフとして運営にたずさわったジャパンIXPでのHBSの学生たちの学びから、仕事を通じて成長したいと考えるビジネスマンに必要なものについてのお話をお伺いします。

山崎繭加(やまざきまゆか)氏:

東京大学経済学部卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニー、東京大学先端科学技術研究センターを経て、ジョージタウン大学国際関係大学院へ。卒業後2006年より2016年8月末まで10年にわたり、ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)日本リサーチセンターで、HBSで使用される日本の企業・経済に関するケース作成、東北を学びの場とするHBSの2年生向け選択科目ジャパンIXPの企画・運営を担当した。現在は、華道家として活動しながら、ハーバード・ビジネス・レビュー特任編集委員、宮城県女川町の研修アドバイザーなどを務める。著書に「ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか」(ダイヤモンド社2016年)。


「ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか
世界トップのビジネススクールが伝えたいビジネスの本質」
山崎繭加 著/竹内弘高 監修

ダイヤモンド社紹介ページ:https://www.diamond.co.jp/book/9784478100523.html
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「ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか」表紙画像
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