【インタビュー】2025年にグローバルで5,000億円市場に!今注目のRPAとは?

ロボットが未来社会のインフラに。RPAエンジニア育成と戦略的RPAの活用が課題。

B:現状、RPAビジネスが抱えている課題とはどういうものでしょうか。

M:一つ目としては、RPAエンジニアがまだマーケットに多くないことが最も大きな課題です。マーケット需要は指数関数的に伸びていきますが、肝となるロボットを開発そして運用する人材が圧倒的に不足しています。新入社員への入社後の教育が重要なように、RPAも導入をして終わりではありません。RPA導入後に人がロボットの設定やチューニングをしていくことが重要になります。要は、「運用」が最重要テーマです。よって、RPAエンジニアの育成はデジタルレイバー普及の上で大きなテーマとなります。

工場のライン業務でも、ロボットの動きを監視・監督してチューニングする役目を果たす人間が必ず存在しています。RPAでも、導入がいかに進もうとも、ロボット自身が判断して業務を代行することはないので、イレギュラーによってエラーが発生した時の対応や、ロボットに任せる業務内容が変更した時の設定見直し等、チューニングが欠かせません。ロボットの運用管理を担うことができる新しい役割が組織に求められるため、RPAエンジニアの存在は重要です。

二つ目に、戦略的RPAの重要性です。導入して効果を発揮させるためには、全体業務を俯瞰してどの領域を組織として業務効率化したいのかを見極め、設計していくことが必要です。要件ありきで導入するのは効果を発揮しづらくなりますので、定義を作ってから導入するのが正しいプロセスです。はじめは社内の業務改善で導入して効果を体感し、生産性を向上させるために自社サービスレベルに高度化させていくことが求められます。

三つ目に、組織の問題です。RPAの導入と運用は、システム関連部署や業務関連部署のみで完結しないため、「デジタルレイバー部」のような新しい役割を持った部門が必要になると言われています。実際に、海外の先進的な企業や国内の一部大手企業でもこうした部門が設置され始めています。RPAは人が担っている業務を代行してくれることがコンセプトですから、基本的には業務関連部署での利用がメインとなります。しかし、エラーが発生した時に業務部門だけで対処ができない時などには、やはりより詳しいスキル、ノウハウを持つデジタルレイバー部にエスカレーションできるような仕組み(※外部の専門家に依頼することも選択肢としてはある。)を持つことが重要になります。

また、開発するロボットが増えてくると、誰が作ったロボットなのか把握、管理できていないと、管理者不在の「野良ロボット」が蔓延しかねません。こうした事態を防ぐためにも、ロボットの運用管理機能や仕組みを組織に持つことは大切になります。

B:最後になりますが、RPA専門家が考える、この業界の未来とはどういったものでしょうか?

M:先日RPA BANKでお話を伺った(※2)、元Google本社副社長の村上憲朗氏も、人間とロボット(デジタルレイバー)が協働する社会が到来するというお話をされていましたが、将来的には人間とデジタルレイバーが共に働くことが当たり前の時代が始まるのではないでしょうか。ロボットが社会インフラになり、そのインフラ(デジタルレイバープラットフォーム)構築がわたくし達の事業ミッションになると捉えています。そのために、受託・委託という関係ではなく、ロボットを活用した業務改善・自社サービスレベルの高度化のためのどのような事業創造の機会があるのか、圧倒的な生産性向上を実現するために産業構造を抜本的に見直せるのか、クライアントの皆様と一緒に考え、取り組みたいと考えております。

また、RPAビジネスはきめ細やかな対応ができる女性の方が抵抗なく入りやすい領域だとも捉えております。ロボティクスの領域はどうしてもエンジニアや男性のかたが主幹となりがちですがぜひ女性の方にもトライしてほしいと思います。
。生産性労働人口減少時代を迎えている日本が、人間とロボットが協働する新しい社会モデルを世界に先駆けて築ける機会(チャンス)だとも捉えています。黎明期である今の段階からクライアントの皆様と共にこのビジネスを育てていきたいと考えております。

(※2)https://rpa-bank.com/interview/2992/

B:RPAビジネスの広がりと、御社の今後の展開を楽しみにしております。本日は有難うございました。

■RPAホールディングス株式会社
http://rpa-holdings.com/
  ■株式会社セグメント
    http://segment.co.jp/
  ■RPAテクノロジーズ株式会社
    http://rpa-technologies.com/
■RPAサービス ”BizRobo!”
https://bizrobo.com/products/series.html
■RPA・エンタープライズAI総合プラットフォーム「RPA BANK」
https://rpa-bank.com/

【RPAワークショップ概要】
主催:
RPA・エンタープライズAI総合プラットフォーム「RPA BANK」
[運営:株式会社セグメント (RPAホールディングス株式会社)]
内容:
ハンズオン形式でのソフトウェアロボット(デジタルレイバー)開発体験を通じた、 RPAの基本概念習得と体感を目的としたプログラム。
対象者:
RPAに興味がありソフトウェアを使ってロボットを作ってみたい方。RPAを自社に導入検討しようとしている企業担当者の方。RPAをすでに導入しておりロボット開発ノウハウを身に着けたい方。
<2017年10月の開催スケジュール>
1. Biz Robo!ワークショップ(Beginnerプログラム) :10/19(木)
2. Biz Robo!ワークショップ(Standardプログラム) :10/25(水)
3. Blue Prismワークショップ(Beginnerプログラム) :10/24(火)
・申込み・問い合わせ先:
応募・お問合せフォーム :https://rpa-bank.com/contact/
※自由記述欄「お問い合わせ内容(必須)」に「RPAワークショップ参加希望」と記載

Writer Profile

松矢順一 BWRITE編集部/株式会社ADDIX取締役

Junichi Matsuya

総合広告会社、総合商社、IT企業、グローバルコンサルティングファーム等で一貫してデジタル戦略やデジタルビジネスを経験、日米のデジタルベンチャー企業経営を経て現職。著書には共著で『次世代広告コミュニケーション』『トリプルメディアマーケティング』『オンライン動画広告入門』『スマホ白書2015』等。

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