パリの老舗百貨店Printemps、81個のデジタルディスプレイを導入!伝統から最新鋭へ。

パリの老舗百貨店Printemps(プランタン)が、JCDecaux(ジーセードゥコー)と組み、2017年1月から2018年にかけて、屋外と館内合わせて合計81個のデジタルディスプレイを設置すると発表しました。
2017年1月末の時点では工事中のため大きな変化はありませんが、伝統ある象徴的な百貨店が今後どのように変貌するのか要注目です。

パリを象徴する百貨店Printempsの底力と展望

1865年に創設されたパリの老舗百貨店 Printemps は、3,500以上のブランドを抱え、1日平均7万人、週末は16.5万人、そして年間で2千万人の客を誇る人気デパートです。
外壁をめぐる華やかなショーウィンドウが有名で、パリジャンだけでなく観光客も毎日押し寄せます。

(※Printempsサイト内、ショーウィンドウディスプレイ紹介ページのキャプチャー画像。 出典:http://departmentstoreparis.printemps.com/services/w/sotre-windows-37487

※参考記事※
Printemps × Burberryのデジタル的クリスマスコラボレーション(BWRITE)
http://bwrite.biz/archives/7988

Printemps本店は、ウィメンズ館、メンズ館、コスメ&ホーム館の3館から成り立っています。今回は、その3館の81個のディスプレイを新しいメディア装置「Printemps Digital」として一新する見込みです。

この件に関するJCDecauxのプレスリリース(※1)において、Printempsのマーケティング・コミュニケーション・ジェネラルディレクターであるAnnalisa Loustau氏は「イノベーションはPrintempsのDNAである」と語っています。Printempsが、老舗でありながら伝統に甘んじないその大胆な価値観によって、常にパリのファッションをリードする存在であり続けてきたことが、あらためて伺えるコメントです。

なお、この「Printemps Digital」のうち、20~35%はPrintemps 自身のコミュニケーションに使用され、残りの65~80%はPrintempsに出店するブランド各社に提供されます。
デジタルであることを活かし、よりリアルタイムで、場所や文脈に縛られない自由なコミュニケーションができるようになると考えられます。

パートナーはフランスを代表する広告代理店JCDecaux

今回、Printemps が組むのは、フランスを代表する広告代理店のJCDecaux(ジーセードゥコー)。特に空港や交通機関、屋外における広告パネルの設置など、屋外広告において有名な企業です。

パリ中にあるバス停の広告欄にはかならずこの企業の名前が書かれており、また、パリで地下鉄やバスと同じくらい利用されている自転車貸出システム「Velib’(ヴェリブ)」でも優先的に広告を掲載するなど、フランス人の生活に根付いた独自の展開で親しまれています。

世界的な注目度も高い老舗百貨店Printempsと、屋外広告において独自の展開を見せるJCDecauxの取り組みが、今後どのように形作られていくのか。日本で百貨店の停滞が叫ばれる中、デジタルツールを用いた元祖百貨店の新たな戦略は、ひとつのヒントになるのではないでしょうか。

(※1)JCDecauxプレスリリース
http://www.jcdecaux.fr/actu/jcdecaux-partenaire-du-renouveau-du-grand-magasin-printemps-du-boulevard-haussmann-lieu-incontournable-de-la-mode-et-de-l-innovation

■Printemps公式サイト(日本語)
http://departmentstoreparis.printemps.com/ja

text/Sahoko Ukai (ADDIX Paris)

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