LINEのビジネス活用成功のコツは、「個」への目線 ?! マーケッター女子座談会(3)

(写真:向かって左から、プロジェクトプロデュース2課・水谷、サービス開発ユニット・荒沢、ソーシャルメディアユニット・半間、ビジネスプラットフォームユニット・田中。)

BWRITEを運営するデジタルマーケティング会社、ADDIXの20代女性社員によるマーケッター女子座談会のスマホ・アプリ編。第3弾では、イマドキ女子の必須インフラともいえる「LINE(ライン)」にフォーカスしてお送りします。

いまや、国民的コミュニケーションツールとなったLINE。スマホの普及とともに、LINEを利用する人が幅広い年代で増えつつありますが、LINEを使っている割合が高いのは、やはり若年層。昨年10月にBWRITEが20代以上の女性に対して行った調査では、20代女性の実に96.4%がLINEを利用していると答えました(※1)。こういった状況を踏まえて、ファッションやコスメなどの女性をユーザーとする企業の多くは、公式アカウント運営や広告配信などLINEのビジネス活用をますます本格化させています。

そこで今回は、20代女性たちの「LINE公式アカウント」との関係を探り、BWRITEのアンケート結果や外部調査データを交えて、LINEのビジネス活用を成功させるポイントについて考えていきます。

【参考:座談会前半記事】
イマドキ女子のスマホ情報収集術とは? マーケッター女子座談会(1)[デジタルと女ゴコロ第5回]
http://bwrite.biz/archives/11480
「利用アプリは20代でも全然違う?!」マーケッター女子座談会(2) [デジタルと女ゴコロ 第6回]
http://bwrite.biz/archives/11626

<座談会参加者> ※◇印・・・新人組◆印・・・中堅組 
(肩書き、年令は座談会開催時点のものです。)
◇ 荒沢(以下A)
山形出身の23歳。2015年4月入社の新人組。社会人歴9ヶ月。サービス開発ユニット アソシエイトディレクター。iPhoneユーザー(※)。
◇ 半間(以下H)
東京出身の24歳。ソーシャルメディアユニット アシスタントディレクター。2015年4月入社の新人組。社会人歴9ヶ月。iPhoneユーザー(※)。
◇ 田中(以下T)
湘南出身の25歳。2015年4月入社の新人組。社会人歴9ヶ月。ビジネスプラットフォームユニット アカウントアソシエイト。iPhoneユーザー(※)。
◆ 水谷(以下M)
名古屋出身の28歳。プロジェクトプロデュース2課。社会人歴6年の中堅組。今回唯一のAndroidユーザー(※)。
■司会進行:BWRITE編集部 松本(以下B)
千葉県出身の43歳。社会人歴20ナントカ年。iPhoneユーザー(※)。

※ただし、全員仕事用の会社支給のAndroidスマホは所持しています。

20代女性が、公式アカウントと友だちになる理由とは?

B 「ここからは、皆さんが一番よく使うアプリとして名前を挙げていた、LINEについてさらにお聞きしたいと思います。
座談会前半では、連絡ツールとしてはもちろん、『LINE NEWS』でニュースを見たり、天気を『LINE天気』に知らせてもらったり、毎日届く『LINE毎日英会話』を見て英語の勉強をしたりと、生活のあらゆるシーンでLINEを活用されているとのコメントがほぼ全員の方からありました。
みなさんは企業やブランドなどの『公式アカウント」をお友だち登録していますか?」

T 「私は5個登録しています」
A 「私は10個ほど登録しています」
H  「私もそのくらいです。」
M 「私は仕事の関係もあって、30個ほど登録しています」

B 「私も水谷さん同様、情報収集を兼ねて20個以上と友だちになっているんですが、最近はチェックしきれなくて困っています(笑)
ところで、皆さん公式アカウントをお友だち登録しているのはなんのためですか?」

A 「クーポンなどのお得な情報を得るためですね。新製品情報やキャンペーン情報も見たいです。スタンプがほしくて登録する場合もありますね。」
H  「私もスタンプがほしくて友だちに追加したアカウントがいくつかあります。でも、トークはすぐにブロックしてしまいます(笑)」
M 「私もスタンプ目当てに登録することがありますよ。ブランドや企業の世界観が好きで登録する場合もありますし、配信されるコンテンツが面白いので登録するケースもありますね。クーポン情報もほしいです。」

B 「公式アカウントで情報を知って、実際にお店に行ったり、友だち限定クーポンを使ってお買いものをしたりしたことはありますか?」

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A 「キャンペーン情報を見て実際にお店に行きましたが、クーポンは利用しませんでした。」
M 「マツキヨは、お店へ行ってクーポンを使っています。コスメブランドのANNASUIは、サンプル配布クーポンを見て店舗にサンプルをもらいに行ったことがあります。ANNASUIがもともと好きだったのと、クーポンでの店頭への誘導が上手だったので。プライベート半分、仕事半分ですね。」
T 「私はお店に行ったことはないですね。」
H  「私もないです。基本ブロックしてしまうので(笑)」

B 「半間さんは、そもそも公式アカウントの情報にあまり興味がないようですね(笑)
BWRITEの調査(※1)では、LINE公式アカウントと友だちになっている人の半数が「クーポンを実店舗、またはECで使ったことがある」と答えていたんですが、皆さんの場合、クーポンはあまり使っていないようですね。」

前述のBWRITEの調査では、LINE利用している女性の約8割が「公式アカウントをフォローしている」と答えており、公式アカウントを友だちに追加した人の約半数が「クーポンを実店舗、またはECで使ったことがある」と回答しています。

また、ジャストシステムの調査によれば、公式アカウントやLINE@をきっかけに、LINE利用者の約8割がアクションを起こしており、さらに女性は男性に比べて、LINEで情報を知って店舗へ出かけたり、クーポンを使用する割合が高いという結果が出ています(※2)。LINEでの公式アカウントの運営は、女性に対するアプローチとして効果があると言えそうです。

とはいえ、女性たちは必ずしもクーポン目当てで友だち登録をしているわけではないようです。また、スタンプは友だちになるきっかけになるものの、ダウンロードしたらすぐブロックするという声も聞かれました。企業が公式アカウントの運営を成功させるポイントはどういうものなのか、マーケターとしての視点から語ってもらいました。

「こまめな配信」と「ユーザー目線のコンテンツ」が重要。キャラ設定はきちんと!

B 「最後に、企業がLINE公式アカウント運営を成功させるポイントについて伺います。皆さんがアカウントの運営がうまいな、と思う企業はどこでしょうか。」

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M 「私の個人的な考えなんですが、LINEで公式アカウントを運営するのなら、ファンとの接触回数を増やすための効率のいいメルマガ配信ツールのように捉えて、継続してこまめに情報を配信していくのがいいのではないかと思います。
キャラクターを使う場合は、しっかりしたキャラ設定をしたうえで運営を行っている企業が成功しているように思います。楽天のお買いものパンダとか、ニッセンのしろたさんとか。」

B 「ニッセンのしろたさんは、『しろたさんなの。ナントカなの。』という、しゃべり方がすごく印象に残りますよね。しゃべり方までキャラ設定されていて、このLINEアカウントがひとつのメディアとしてきちんと作られてる感じがします。
あと、キャラクターでは、DHCの『タマ川ヨシ子(猫)』なんかも人気ありますよね。トークルーム内で『タマ川ヨシ子(猫)』のオリジナルの動画やマンガなども配信されていて、楽しいコンテンツとして、きちんと作られている感じがします。

人気キャラクターを作ることに成功すると、スタンプでお友だち登録数を増やして、さらにクーポンで販促するという一連の流れが出来ます。キャラクターを作るなら、そこまで考えて戦略的にアカウントを運営していくのが理想的かもしれないですね。」

前述のように「公式アカウント」「LINE@」をきっかけに、約8割がアクションを起こすというデータもあり、企業がうまくLINE公式アカウントの運営を成功させることは、ファンを増やし、売り上げをアップすることにつながります。人気のアカウントを見てみると、企業側からの一方的な情報配信ではなく、ユーザーが読むのが楽しみになるようなコンテンツとして、きちんと作られていることがわかります。

こまめな情報提供とともに、徹底的にユーザーにベネフィットを与える、という目線からアカウントが運営されていることが、成功に欠かせないポイントと言えそうです。

強みは「徹底的にパーソナルなツールであること」。LINEの今後の進化に注目!

日本国内のSNSの利用者は、2015年末で6451万人(※3)。そして、その中でもっとも利用されているSNSは「LINE」です(※4)。ある調査では、スマホユーザーがスマホを利用する時間の約80%はアプリの利用が占めており、利用時間がもっとも長いアプリは「LINE」であるという結果も出ています(※5)。

さまざまなサービスを展開しているLINEですが、その全ての基本はコミュニケーションツールとしての優位性です。BWRITEが実施したアンケートでは、利用者の96.6%が「LINEを友達との連絡に使う」と答えています(※6)。またある調査では、スマホ利用者のメッセージ送信の回数は、LINEでの送信がキャリアメールやSMSよりも多いというデータが出ています(※7)。LINEは、今やスマホでのメインの連絡ツールとして、多くの人にとって欠かせない存在となっています。

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また、ファンとのコミュニケーションや来店施策のためのツールとして利用する企業が多い「公式アカウント」ですが、近年、より実用的なサービスを提供する企業も出始めて始めています。たとえば、デリバリーピザチェーンのドミノ・ピザでは、LINEからピザを注文出来るようにしたところ、LINE経由の注文の累計売上が公開から4か月で1億円を突破しました。また、みずほ銀行では専用スタンプを送るだけで、口座の残高などを確認できるサービスの提供を始めています。これらのサービスの魅力は、LINEからチャット感覚で利用できるという手軽さ。今後、このようなサービスは増えていくことが予想されます。

「個人」と「個人」のコミュニケーションを、より楽しく便利にするLINE。その強みは「徹底的にパーソナルであること」だと言えます。その特性を活かし、多様化する「個」のユーザーに向けて「楽しさ」「便利さ」を提供し続けていくことが出来れば、LINEは今後もユーザーに必要とされる存在であり続けるように思われます。2016年、自分好みにこだわるユーザーが増えている時代の流れを受けて、LINEは企業にとって、よりいっそう目が離せないツールとなっていくのではないでしょうか。

text/田村未知

【データ出典元】
(※1)
BWRITE「人付き合いの必須ツール!「LINE」と女性の関係を探る [デジタルと女ゴコロ 第4回]」
http://bwrite.biz/archives/11169
(※2)
株式会社ジャストシステム「SNSプロモーションに対する消費者動向調査」
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000147.000007597.html
(※3)
ICT総研「2015年度 SNS利用動向に関する調査」
http://ictr.co.jp/report/20150729000088-2.html
(※4)
平成27年版 総務省「情報通信白書」「SNSの利用率」
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/html/nc242220.html
(※5)
ニールセン「スマートフォンアプリの利用状況」
http://www.netratings.co.jp/news_release/2015/11/Newsrelease20151125.html
(※6)
BWRITE「LINEについての意識調査」
http://bwrite.biz/archives/8988
(※7)
MMD研究所「2015年版:スマートフォン利用者実態調査」
https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1511.html

(注)
LINEは一般にメッセージングアプリや通話アプリと分類されることが多いですが、 BWRITEでは、その利用実態を考慮してLINEをSNSに含めています。

※BWRITEが実施した調査についてのご質問、レポートのご希望は「お問い合わせ・リリース受付」よりお問い合わせください。

 

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